[今日の学習]

ここまで「どうして日本人は英語音痴なのか?」ということを述べてきました。その大きな原因は,英文はファンクションフレーズと動詞フレーズの順列・組み合わせで成り立っていることが理解されていないことです。
日本人だけが動詞単体の変化ばかりに注目するような学習をしている。ことばというものは「意味ある単位」、つまり「意味ある固まり」としてとらえなければいつまでたっても語彙は定着・蓄積しません

breakの動詞フレーズ

【POINT】
「安定しているあるもの(物、事)の全体を、外的な力を加えて分割・分散すること」、breakは、「こわす、ばらばらにする」が基本的な意味です。
日本語では、対象によって「割る」「ばらばらにする」「(紙などを)破る」となったり、派生的に、「(秘密や知らせ)を打ち明ける」「伝える」となったりします。
また、「こわす」までいかなくても、「(法律や規則、約束などを)破る」「無視する」、「(気力を)くじく」「ダメにした」などと意味が展開します。

【派生語】 breakage 名詞 「破損」 breach 名詞 「違反、裂け目」
【類義語】 tear 「破る」という意味で同義。ただしbreakは「点的、瞬間的」、tearは、紙などを破るといったよに、「線的・べりべり」といった感じです。

日本語訳から英文を覚えようとしたり、動詞単体の意味を丸暗記しても実際には役に立ちません。
なるべく多くの用例を体験し、そこから自分なりのイメージを作り上げる作業が大事なのです。
そうすれば、いつの間にか日本語が消えていくことになります。
これがHolistic Aprroachです。
またbreakはほとんどの表現がTwo Word Verbsになるのが特色です。

  彼はわっと泣きくずれた
  He broke down (in tears).
  私の車は故障して動かない
  My car has broken down.

(5) 校内で喫煙して校則を破る学生が多い
(6) クッションが落下の衝撃をやわらげるのに役だった
(7) 夜が明けた
(8) 彼女はその悲しい知らせを伝えねばならなかった
など、教材には文例が8所収されてます。

[サクサク瞬間英作トレーニング]

(1) 私は窓を割ってしまった
     break the window

(2) 彼らは敵の封鎖を破ろうとした
   ● try to+原形動詞フレーズ 「〜しようとする」
     break the enemy's blockade

(3) 彼女は足指を折った
     break her toe

(4) 雲が切れて、太陽がのぞいた
   * throughは「貫通」を意味する。
     break


[解答]
(1) I broke the window.

(2) They tried to break the enemy's blockade.

(3) She has broken her toe.

(4) The clouds broke and the sun came through.

表題「break the school regulations」
【一般動詞フレーズ系列のファンクションフレーズ】
【一般動詞フレーズ5段活用】
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(1) break(s) the school regulations  現在形動詞フレーズ
※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) broke the school regulations  過去形動詞フレーズ
※過去形の肯定形だけで使われる。
(3) break the school regulations  原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) breaking the school regulations  ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。
(5) broken the school regulations  ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
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   They always break the school regulations.
  彼らは,いつも校則を破っている

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