(英語)「ボックス型思考」って、何なの? [誰も教えなかった英会話学習法]


スポンサードリンク




[今日の学習]

いくら英会話学習を続けても、なかなか自由な会話ができない。

意味あるワンフレーズ表現をどのようにして展開していけるか、これが絶対に欠かせないことばとしての学習です。

「英会話発想トレーニング」
1. 私は、(ふだん)刺身を食べています。
  → I eat sliced raw fish.

2. 私は、(今)刺身を食べています。
  → I am eating sliced raw fish.

3. 私は、刺身を食べるのが好きです。
  → I like eating sliced raw fish.

4. 私は、刺身を食べたい。
  → I want to eat sliced raw fish.

このように動詞フレーズをひとまとまりのものとしてとらえる学習をするから、このeat sliced raw fishが他の動詞フレーズに変わってもどんどん英作をこなせるし、しかも英語をことばとしておぼえていくことができるのです。

以下は私が2003年に著した本からの記事の転載です。

  「ムリなく話せる イメトレ英語学習法」日本実業出版社
   中嶋太一郎著

Coffee Room
  7. 「ボックス型」思考のワナ


Kenny: 中嶋さん、よく生徒たちが、構文といったことばを使っていますが、これは何のことですか?

中嶋: 日本の英語教育というは、基本的に「文法、構文、熟語、単語をキー(手がかり)として、英文を読解する」というものなんだ。英会話教育が大切だなどと言われているが、なんだかんだと言ってもこれがわが国の英語教育の主流だ。

その内、構文主義というのは、一定のしくみを持ち共通するパターンの文に注目したものだ。一種の読解のためのパターンプラクティスというもので、わが国の伝統的訳読法の手法の一つだ。

こ の学習法では定規のような役目をする構文をいくつ覚えるかがポイントになって、多く覚えたものが勝ちとなる。これを覚えていたら、すぐに英文を日本語に転 換できるからね、そこで高校や大学入試のための必修500構文、TOEIC試験のための必修300構文、あるいはなぜか日常会話必修構文200などのタイ トルの本が本屋に並ぶことになる。

ところがこのこの構文主義には大きな欠陥があることにみんな気づいていない。それは「ボックス型思考」に陥ってしまうということなんだ。

Kenny: 「ボックス型思考」って、何なの?

中嶋: 英文は書かれた順、あるいは話された順に意味をとらえていく必要があるのは当たり前だろう。また逆に自分が話す場合でもまったく同じだ。それなのに、まず構文を思い浮かべてその中の単語を入れ換えて話そうとしたのでは、英語は自由に話せない。

Kenny: そうか、だから生徒たちが何かを話そうとする場合、何かもぐもぐ言ってから、話そうとするんだね。これは構文を思い浮かべ、単語を入れ換える作業をしてるんだね。

中 嶋:たとえば、英文を読んだり耳にする場合、He is tryingとなっていたら、「ああ、彼は試みて(トライして)いるんだ」とまず理解し、次に「何を?」とらえようとするのが当たり前のことだよ。しかし それを最後まで読んだり聞いてから、「ああ、これはbe trying to+不定詞か」と解明して意味をとらえるのは遅すぎるし、それは日本語の発想で英語をとらえようとしていることだ。

  He is trying to eat sliced raw fish.
  彼は〜しようとしている 刺身を食べること

Kenny: そもそも「to+動詞の原形が、to不定詞だ」と理解してそれがどれだけ役に立つか、私にはわからないよ。つまりtry to+不定詞の構文というのは、書かれた英文を読解するための手段なんだね。

中嶋:その手段を「英語を話す」という場面に使おうとするわけだよ。
こ の場合、大切なのはeat sliced raw fish という動詞フレーズをイメージとして頭に思い浮かべ、まずHe is trying toと口に出し、eat sliced raw fishを続けることなんだ。この英語の発想をどのようにして身につけるか、これが英会話学習なんだ。もちろんこの本がそれを意図して書こうとしてるんだ けどね。

例えば、外国の人に刺身を勧める場合、まずは (1) のような、動詞フレーズだけの直接的な表現ができるのが基本だ。それを元にして、(2) 以下の場面や状況に応じた表現を身につけていくステップが大切だと思うよ。

  (1) Eat sliced raw fish. 刺身を食べなさいよ
  (2) Try to eat sliced raw fish. 食べてみなさいよ
  (3) Did you eat sliced raw fish? 食べましたか?
  (4) Have you ever eaten sliced raw fish? 食べたことがありますか?
  (5) Will you eat sliced raw fish? 食べてみませんか?
  (6) Will you try to eat sliced raw fish?  食べてみたら?
  (7) Did you try to eat sliced raw fish? 食べてみた?
  (8 You should try to eat sliced raw fish. 食べようとすべきだよ

いつも指摘しているように黒色に表記されたファンクションフレーズと赤色などで表記された動詞・補語フレーズを別個にとらえ、それを覚えていく、これがファンクションメソッドなのです。

「ネ イティブが選んだ日常会話必須62動詞HTML版」が二色刷りとなっていたり、カーソールを当てると動詞・補語フリーズが浮かび上がる工夫をしていること も、あるいは「サクサク瞬間英作トレーニング62動詞編PDF版」が動詞・補語フリーズを元にしてファンクションフレーズを結びつけて英文を生産する工夫 をしているのは実は、この英語の発想を身につけていただくためなのです。

スポンサードリンク






[当研究会からのお知らせ]

当研究会からのお知らせ

Sample ファンクションメソッド独習テキスト
Sample 英会話発想トレーニング ALL
Sample 日常英会話必須基本16動詞HTML版
Sample ネイティブが選んだ日常会話必須基本62動詞HTML版
Sample English-trekking vol-1 Basic
Sample English-trekking vol-3 Fundamental
Sample English-trekking vol-5 Essential 2

ファンクションメソッドオンライン講座

ファンクションメソッド英語研究会カート

dlmarketカート


ファンクションメソッド英語研究会


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 0

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。