(英語)続「ひとまとまりの行為や状態」という発想 [誰も教えなかった英会話学習法]


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[今日の学習]

いくら英会話学習を続けても、なかなか自由な会話ができない。
意味あるワンフレーズ表現をどのようにして展開していけるか、これが絶対に欠かせないことばとしての学習です。
ファンクションフレーズと動詞(補語)フレーズの組み合わせで英文を生産するという、世界中で英語学習をしている人たちが「当たり前」としているメソッドです。

「英会話発想トレーニング」
1. 私は、(ふだん)バリに滞在しています。
  → I stay in Paris.

2. 私は、(今)バリに滞在しています。
  → I am staying in Paris.

3. 私は、バリに滞在するのが好きです。
  → I like staying in Paris.

4. 私は、パリに滞在したい。
  → I want to stay Paris.

このように中1配当の始めから、動詞フレーズをひとまとまりのものとしてとらえる学習をするから、このstay in Parisが他の動詞フレーズに変わってもどんどん英作をこなせるし、しかも英語をことばとしておぼえていくことができるのです。
しかもそれが「目に見える」問題形式となっているので、いつの間にかそのしくみ、回路が備わっていくことになります。

以下は私が2003年に著した本からの記事の転載です。

  「ムリなく話せる イメトレ英語学習法」日本実業出版社
   中嶋太一郎著

Coffee Room
  10. laughing (笑いながら)


Kenny: 英会話を教えていて、とても変だと感じるのは、日本人は英語がさほど話せないのに、文法にとてもこだわりますね、まるで文法さえわかれば英語は話せると思 い込んでいる感じがします。私たちの感覚ではまず「話せる」という前提があって、次に文法がくると思うのですが。これはネイティブだからそうだということ ではなく、日本人と同じ非英語圏の人たちでも、文法的には間違っていても英語を話していますよ。でも実際教えていて、文法を聞いてくる生徒が結構いるよ。

中嶋: そうだね。文法を知っているかどうかよりも、日本人は文法用語はよく知ってるね。実はぼくも同じ経験があるんだ。以前予備校で教えていたとき、授業後にあ る生徒がぼくのところに来て、「先生、先生の言っていたOとかVは何ですか?」と言うわけだ。驚いてくわしく聞くと、彼は帰国子女だと言うんだ。向こうで はそんなことは聞いたことがないというわけだ。

Kenny: そうでしょうね。私もそうですよ。

中嶋: 問題は、文法や文法用語を知ることではなくことばの意味を知ることだよ。たとえば、プロローグでの会話に、( )書きで laughingなどと書いたが、これはシナリオなどで使われているト書きの手法なんだ。つまりそのセリフを「笑いながら」言う、ということを表してい る。他にも、crying (泣きながら)とか shouting(大声で叫びながら)といったものもある。そんな気持ちでセリフを話してください、ということだ。

こういうのは、「これは進行形であり、主語とbe動詞が省略されているものだ」といった説明よりも、動詞にingがついた形は「〜しながら」といった意味になるんだ、と知ることの方が大切だと思うよ。

さらに言わせてもらえば、教育文法では be動詞+現在分詞(is crying)を動詞 cry の変化だと教えていることだ。

Kenny: へぇー、だから (Are you) laughing? Don't laugh.(笑ってるの?、笑わないでよ)といった簡単な表現もできないんだ。とにかく日本人は、文法用語から文を組み立てようとしてる感じですね。

中嶋: すでに,130ページの【イメトレ NO.33】で次のような例文をあ
   げたが、これは分詞構文と呼ばれている。

  Staying in Paris, I couldn't do any shopping.
  パリに滞在中、私は買い物ができなかった

文法はともかく、動詞にingがついていたら「〜しながら」といった意味になると知っていたら、staying in Parisだけでなんとなく意味がとれるものだよ。またこの文では、それが副詞的に使われているということだ。

Kenny: ネイティブは文法を知らなくても英語が話せる、というのはこのことなんでしょうね。

中 嶋:ただ英語のしくみということでここで指摘しておきたいんだが、ここにとりあげたing形動詞フレーズも「ひとまとまりの状態」を表すということだ。そ してそれが名詞のように(名詞的用法)、形容詞のように(形容詞的用法)、そして副詞のように(副詞的用法)使われることだ。「〜的」という表現をしてい るのは、単に品詞としての名詞、形容詞、副詞ではなく、動詞が導くフレーズそのものがその働きをするからだ。ただ、名詞として使われる場合は、「パリに滞 在しながらのこと」といった意味になる。

  I am staying in Paris. *形容詞的に
  私はパリに滞在しています
  I like staying in Paris. *名詞的に
  私はパリに滞在するのが好きです
  Staying in Paris, I couldn't do any shopping. *副詞的に

中嶋: ちょっとくどくなるが、そもそも名詞的用法とか、形容詞的用法とか、あるいは副詞的用法といった説明をする場合には、その本質をきちんと教えるべきなんだ。

たとえば、名詞的用法だが、あることを表現する場合に名詞があればそれを使うが、動的なことを表す場合には動詞を借りてこなければならないということだ。つまり造語(増語)法だよ。

た とえば、「泳ぎ」という意味で have a swimのように swim を名詞として使う場合もあるが、どうしても「泳いでいる状態」を表したいときには、swimという動詞からの造語として swimmingを使う方が動的だ。だから I like swimmingのように使うわけだ。

また drink milkに戻るが、確かに I drink milk every day.と使えば、それは行為を表す。しかし I like drinking milk.となれば drinking milk だけで「ミルクを飲みながらのこと」といったイメージとなるわけだ。

それを文法では動名詞、つまり動詞が名詞のように使われていると説明するわけだ。

Kenny: 中嶋さん、あなたの説明に大切なことが抜けていますよ。あなたは、「動詞が名詞のように使われている」と言いましたが、それは「動詞フレーズ全体が名詞のように使われる」ということですね。

中 嶋:これは参ったね。その通りだよ。よく文法書に「動名詞は動詞にingをつけたもの」とか、「不定詞はto+動詞の原形」などと説明してるが、これは間 違っている。動詞というのはほとんど補語や目的語をともなってフレーズを作り上げるものなんだ。つまり「意味ある単位」「ひとまとまりの行為や状態」を表 すということだ。

Kenny: なるほど、こんな大事なことが日本の英語教育に欠けているんですね。
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